ローマングラスを知っていますか?

Posted on by narita

ローマングラスとは、帝政ローマ時代に作られたガラス。

古代においては高熱を用いて素材のシリカを溶かしてガラスを制作するのに高い技術が必要でした。

板状の不透明なガラスしかできなかったものが、紀元前1世紀頃から吹きガラス製法が広まり、ローマ市民によってよく使われるようになりました。

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そんなガラスが地中に埋もれたものがローマンガラスです。

時を経るごとに銀化という現象を起こし虹色に輝くこともあります。

こちらは作家の手でリングにリメイクされていますが、もとは水差しや器だったものでしょう。

深い紺色は銅の発色と思われます。ガラスは含有する鉱物の種類によって発色します。

 

ローマングラスは海外でもコレクターが多く、割れずに原型を留めている物はミュージアムピースとなっているものも多いです。

 

 

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こちらは正倉院の瑠璃杯。紀元7世紀頃のものです。
(蓮花の形の台座は後世のもの。)

日本でも古墳時代からガラスの生産技術はあったようで、古くは勾玉にも使用されています。

不思議なことに日本において平安時代以降はガラスは工芸品の表に出ることは少なくなります。
ガラスの鋳造法の歴史については世界最大手のガラスメーカー旭硝子のサイトに詳しいのでそちらもをご覧になるのも楽しいです。

ガラスの王国
※図案入りで分かりやすいです。

 

 

ではまた。

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