12月の矢場町でジュエリーについて考える。

Posted on by narita

12月は1日より名古屋パルコさんに出店させて頂いていて、23日からが3連休で繁忙のピーク。

今年は2011年のカレンダーと似ており、土日がクリスマスと重なったためジュエリー需要は後ろ倒しに詰まって来ています。大手さんも含めこの連休より前まではやや厳しそうな感じです。

僕らはちょっと逸脱したセレクトショップなので好みが分かれるところですが、年齢と経験を経て色々なものをご覧になった後の比較的大人の女性に支持して頂いています。小さいスペースに個性強めのものを混ぜて置いてますし、価格帯の安いチープなものは置かないのでどうしてもそうなりますが。

およそ1ヶ月を通して定点観測をすると色んなことが分かって勉強になりますね。

こういう場所だと「分かりやすさ」というのがものすごく大切で、同じようなものを広く横に並べて販売する。
それが選びやすさにつながるようです。自分でじっくりと比較対象を探して選べる人は数少ないんでしょう。
価格を揃えて横に広い展開。価格を抑えて大量に生産するマスプロダクトではこのような方法で消費者にアプローチします。
でも洋服ではこんなにも色々と幅広い展開があるのに、特にライトジュエリーはこのままでいいのかな?とは思います。正直同じようなものしか売ってないので。

ジュエリーについての見識を持っていただく

良いものを「選び取る」ということは、いまの時代には難しいことだと感じます。
特にジュエリーは必需品ではないものだから、それについて常々考える機会は少ないこともあり、それについてもの意見も持ち辛い。美容や飲食、洋服と比べて一言で言えば見識を持ちにくいってことです。価格の部分だけでなく、もう少し作りや質感などにも目を向けてもらえるようにしないといけないなと思います。
だって洋服ならその素材の良さや質感を気にする人はもっと多いはずですし、色々なテイストのいい洋服がこれだけ氾濫していることは色んな角度から見る人が多いってことだと思うんですよ。

ジュエリーにどのように関わるか?

これは僕たちジュエリーを生業とするものに問題があると思います。
見た目だけではなく、もっとその文化を知り、身につけることの楽しさの提案をしなくてはならない。画一的なものではなく様々な形で。それをずっと考えていて僕たちのテーマです。

お客様にジュエリーにどのように関わるかを考えて頂けるように、ジュエリーに関するリテラシーを上げていく。
もっと日常の話題に上がるようにしていく。
そのために常に提案して、それに参加していただくということ。
双方向のやり取りがカルチャーを生む世の中だと思いますので、綺麗にパッケージされてなんぼではない形を目指すこと。

「ジュエリーには機能(function)がある」というのが僕の持論ですが、キラキラする、大きい、小さい、だけの情報でものを買うような売り場ではお客様は早晩ついて来なくなると感じました。

dsc00017-001

休憩時に外へ出て冬の街を散策。
SONYのα7ⅡにM42マウントのアダプターを付け、INDUSTAR 50-2 50mm/F3.5を装着。

先日購入した旧ロシア製のオールドレンズで、丸栄中古カメラ市での戦利品です。
このレンズだと薄曇りの街並みがさらにスモーキーな雰囲気になります。

dsc00016-001

f5.6まで絞ると結構解像しますが、ボケがガタついて独特の雰囲気です。

色調は暗め。少し色が入ると際立たせる効果はあるみたいです。

dsc00015-001

絞ればキビキビと解像しますが。どうも薄暗い。ちとシャドウを濃く補正しすぎたかも。

dsc00019-001

開放ではユルユルですね。ピンが来ていても金属なのにユルめに映ります。

なんだかエモい写真と言えば写真です。

今度は晴れた日に撮影してみようと思います。

dsc00022-001

Fuligo
http://fuligo.com

Fuligoshed
http://www.fuligo-shed.com

アクセサリージュエリー通販サイト
http://www.fuligo.jp/

 - ジュエリー, 名古屋, 思うこと